男女間賃金格差にかかわる基礎的データを組合側は大学当局に要求しておりました。この点について10月17日の団体交渉の内容を報告いたします。
使用者側(役員側)の提示した資料は賃金格差の核心に迫るものではなく、不十分なものではありましたが、それでも男女格差の厳しい実態がうかがい知れるものでした。
●事務職員の本給表上の最上位級である8級と7級は男性のみが占めていること、
●6級、5級に在職する56名の職員のうち4名のみが女性であること
が判明しました。ほかの職種についても同様の現象が起きているのか、注目していきます。職場における男女格差について、次の三つの懸念を挙げることができます。
①女性が上位職に登用されていないのではないか、
②男性は上位職につかなくても待遇がいいのに、女性は上位職につかなくてはいい待遇が得られない、という差別があるのではないか、
➂そもそも待遇の悪い職種に女性が集中しているのではないか。
新潟大学における男女共同参画への取り組みの柱として挙げられているのが「積極的な女性登用」ですが、この点について取り組みが進んでいないことが判明しました。
積極的な女性登用がされているかどうかは男女間格差の問題の一部にすぎません。項目②➂について分析を進めるためにも、組合側は引き続き賃金分布といった基礎的データの共有を使用者側(役員側)に求めていくことにしております。